透明感のある美しさと確かな演技力で愛され続ける永遠のマドンナ吉永小百合さん。なぜ理想の母親と呼ばれる女優が子供を持たなかったのか?と話題になることがあります。
でも実際のところ、なぜ吉永小百合さんは子供を産まなかったのでしょうか?彼女の人生観や価値観にはどのような背景があったのでしょうか?
そこで今回の記事では
- 幼少期の家庭環境が与えた深い影響
- 女優業への専念と職業への責任感
- 夫婦関係に対する独自の価値観
主にこの3つに迫っていきます。
吉永小百合さんの決断は、単なる仕事優先ではなく、複雑な家庭環境と深い内省に基づいた人生の選択でした。当時としては非常に勇敢な「産まない」宣言の背景には、どのような想いがあったのでしょうか。
ぜひ最後まで読んでいってください!
それでは、早速本題に入っていきましょう!
幼少期の家庭環境が与えた深い影響

吉永小百合さんの幼少期はどのような環境だったのでしょうか?
吉永小百合さんは母親からの過度な期待と父親の事業失敗による経済的困窮という複雑な環境で育ちました。
母親からの厳しい教育方針

吉永小百合さんの母親は上流階級の出身で、娘に対して非常に厳しい教育方針を持っていました。「人間である前に女優であれ」という口癖があり、常に笑顔でいることを命じられていたのです。
この環境では、一人の人間として自然な感情を表現することよりも、女優としての完璧さが求められました。幼い頃から「完璧でなければならない」というプレッシャーにさらされ続けていたことが、後の人生観に大きな影響を与えたと考えられます。
父親の事業失敗と経済的責任

東京大学法学部出身で映画関係の出版社を経営していた父親が事業に失敗し、家財道具を差し押さえられるほど困窮した時期がありました。この経験から「家計を支える」という強い責任感が生まれ、お金を稼がなければならないという切迫感で芸能界に入ったのです。
「そこに吉永さんが小学生で子役として芸能界入りし、スターへと駆け上がった。吉永さんのマネージメントは両親が一手に担っており、結婚して子どもができれば家庭に入ることになる。そのため吉永家の稼ぎ頭であった娘を、両親は手放さなかったのです」(芸能ライター、以下同)
引用:週刊女性プライム
幼い頃から家族の生活を支える責任を背負うことで、自分自身の人生や幸せよりも、他者への責任を優先する価値観が形成されました。これが後に子育てへの不安につながったと考えられます。
複雑な家庭環境を乗り越えて、多くの人に愛される女優になられた吉永小百合さんの強さを感じます。
女優業への専念と職業への責任感

吉永小百合さんは女優業にどのような想いを持っていたのでしょうか?
吉永小百合さんは映画を自分の子供と考え、作品制作に母性的な愛情を注いでいました。
作品への深い愛情

吉永小百合さんは「映画は自分の子ども、そう思って一本一本大切にしていきたい」と語っています。この言葉からは、作品制作に対する母性的な愛情が感じられます。
実際に子供を持つ代わりに、映画作品を通じて母性を発揮し、多くの人に愛と感動を届けてきました。多くの作品で母親役を演じ、「理想の母親ランキング」で1位に選ばれたこともあるのは、この深い愛情があったからこそでしょう。

10代と80代以外は全て1位という素晴らしい快挙で、吉永小百合さんの印象というものはドラマや映画で演じた母親の印象も強く、そして理想的な存在なのだと思います!
過度なストレスとの戦い

20代半ばでストレスと過労で声が出なくなった経験があり、女優業の厳しさを身をもって体験していました。「大きな事務所を持ったことで支えなければいけない」という重圧を感じており、多くの人の生活を支える責任を背負っていたのです。
24歳で大失恋を経験し、パリに失恋旅行に向かったが、26歳の時に多忙によるストレスが原因で声が出なくなった。孤独を感じていたという。
引用:日刊スポーツ
このような状況では、自分自身の人生よりも、周囲の人々への責任を優先せざるを得ませんでした。子育てという新たな責任を背負うことへの不安が生まれるのも自然なことかもしれません。
多くの人に愛される作品を生み出し続けた吉永小百合さんの職業への献身は本当に素晴らしいです。
夫婦関係に対する独自の価値観

吉永小百合さんはどのような結婚観を持っていたのでしょうか?
吉永小百合さんは子供に頼らない純粋な夫婦関係を望み、お互いを尊重し合える関係を築きました。
子供に頼らない夫婦関係

吉永小百合さんは「世間では子はカスガイと言うけれど、子どもで結びつく夫婦関係はいや」と明確に発言しています。この考え方は、子供を夫婦関係の接着剤として使うのではなく、純粋な愛情に基づいた関係を築きたいという想いの表れでした。
1973年の結婚前後、結婚しても子どもを産まない、産みたくない理由を様々な場面で語っていたこと。子どもは好きだが、自分には育てる自信がないと。自分にも責任が持てないのにとても……と。世間では子はカスガイと言うけれど、子どもで結びつく夫婦関係はいやであると。
引用:CREA
また、「子どもは好きだが、自分には育てる自信がない」「自分にも責任が持てないのにとても……」という言葉からは、完璧主義的な性格と責任感の強さが、逆に子育てへの不安を生み出していたことが分かります。
理想的な夫婦関係の実現

1973年に15歳年上のテレビプロデューサー・岡田太郎さんと結婚した吉永小百合さんは、両親の猛反対を押し切っての結婚でした。同じ業界で仕事をしているため、お互いの立場や意見を尊重し合える関係を築いています。
約10年前のインタビューで「子どもがいない生活を『平穏だった』」と語っていて、自分の選択に対して後悔はないようです。二人だけの時間を大切にし、お互いを支え合う理想的な夫婦関係を実現しています。
「私たち(夫婦)は子供がいなかったから本当に平穏に暮らせました。いろいろなところに旅もできた。子供のことを気にしないで仕事もできた。もし子供が熱を出したりしたら、仕事を休めるだろうか。どっちを取るんだろうって、すごく大変な選択だと思うんですよね」
引用:日刊スポーツ

お互いを深く理解し合い、長年にわたって良好な関係を維持されている姿は本当に素敵ですね。
まとめ
吉永小百合さんが子供を産まなかった理由は、幼少期の複雑な家庭環境が大きく影響していました。母親からの過度な期待と父親の事業失敗による経済的困窮が、強い責任感と完璧主義的な性格を形成しました。
女優業への深い愛情と職業への責任感も重要な要因でした。映画を自分の子供と考え、作品制作に母性的な愛情を注ぐことで、多くの人に愛と感動を届けてきました。
夫婦関係についても独自の価値観を持ち、子供に頼らない純粋な愛情に基づいた関係を築いてきました。現在も平穏な生活を送り、自分の選択に満足している吉永小百合さんの姿は、多様な生き方の美しさを教えてくれますね!
これからも映画やドラマで活躍をすることと思います。誰よりも体調管理には気を付けているとは思いますが今後の活躍も楽しみです。
どうもありがとうございました。
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