最近のクマの事件で多くTV取材を受けている玉木康雄さん。実はお茶屋さんでありながら猟友会で活動しているのをごご存知でしょうか?
札幌の老舗日本茶専門店の代表として日本茶文化を守りながら、ヒグマ防除活動にも尽力されている注目の人物なんです。
一見まったく異なる二つの活動ですが、玉木さんはどのような生い立ちを経て、この独特なキャリアを築いてきたのでしょうか。
お茶という静かな文化と、野生動物と向き合う緊張感ある活動を両立させる背景には、どんな思いがあるのか気になりますよね。
そこで今回の記事では
- 玉木康雄の生い立ちと玉翠園の歴史
- 玉木康雄が猟友会で活動する理由
- お茶と猟友会活動に共通する玉木康雄の思い
主にこの3つに迫っていきます。
玉木さんは昭和8年創業の老舗日本茶専門店・玉翠園の代表取締役として、日本茶インストラクター協会にも所属し、茶の抽出理論や健康科学分野の講師も務めるほど、茶業界での知識と信頼が厚い方です。
そんな玉木さんが猟友会活動にも情熱を注ぐ理由には、地域と自然を守るという一貫した思いがありました。
ぜひ最後まで読んでいってください!
それでは、早速本題に入っていきましょう!
玉木康雄の生い立ちと玉翠園の歴史

玉木康雄さんはどのような環境で育ち、老舗のお茶屋を継ぐことになったのでしょうか?
玉木康雄さんは、昭和8年創業の札幌の老舗日本茶専門店・玉翠園を継ぎ、日本茶文化の伝承に尽力されている方です。
玉翠園の創業と歴史

玉翠園(ぎょくすいえん)は、昭和8年に札幌市南1条東1丁目で卸問屋としてスタートしました。
当時の北海道は開拓が進む時期で、本州から移住してきた人々に日本茶を届けるという重要な役割を担っていたんですね。
創業から90年以上が経過した現在も、札幌市中央区で営業を続けている老舗中の老舗です。

当初は卸問屋として茶葉を扱っていましたが、時代とともに一般消費者にも開かれた専門店へと変化していきました。
現在では、日本茶の知識や淹れ方、健康価値を伝える場としても機能していて、単なる販売店ではなく「日本茶文化を体験できる場所」として地域に根付いています。
日本茶インストラクターとしての顔

玉木さんは、日本茶インストラクター協会にも所属されています。
茶の抽出理論や健康科学分野の講師も務めるほど、専門的な知識をお持ちなんです。
お茶の成分や効能、美味しい淹れ方を科学的に説明できる方は意外と少ないので、玉木さんの存在は茶業界でも貴重だと言えますね。
当店には特定非営利活動法人(NPO法人)日本茶インストラクター協会加盟の日本茶インストラクターが3名在籍しております。
引用:玉翠園
また、玉翠園では定期的にお茶の淹れ方教室や試飲会なども開催していて、お客様と直接コミュニケーションを取りながら日本茶の魅力を伝える活動を続けています。
「お茶を売る」だけでなく「お茶の文化を伝える」という姿勢が、玉木さんの活動の根底にあるんですね。
老舗の伝統を守りながらも、現代に合わせた形で日本茶文化を伝えていく玉木さんの姿勢は、多くの人に支持されています。
お茶という日常の小さな豊かさを大切にする心が、玉木さんの活動の原点なのかもしれませんね。
玉木康雄が猟友会で活動する理由

お茶屋の代表がなぜ猟友会で活動しているのか、その理由が気になりますよね?
玉木康雄さんは北海道猟友会やヒグマ防除隊の一員として、地域の安全と野生動物との共存のために活動されています。
ヒグマ防除活動への参加
北海道では、ヒグマによる人身事故や農作物被害が深刻な問題となっています。
特に近年は、ヒグマの生息域が人間の生活圏に近づいてきていて、住民の安全を守るための対策が急務となっています。
玉木さんは、こうした地域の課題に対して、猟友会の一員として実際に現場で活動されています。
ヒグマ防除活動は、単に駆除をするだけではありません。
ヒグマの行動パターンを理解し、人間との接触を避けるための環境整備や、住民への啓発活動なども含まれます。
玉木さんは、こうした活動を通じて「人と野生動物がどう共存していくか」という問いに向き合っているんですね。
「ただ駆除する」ではない視点

玉木さんの特徴的なのは、猟友会の活動を「ただ駆除をする」だけのものとして捉えていない点です。
FNNプライムオンラインのインタビューでは、猟友会の活動を「山・森・人・暮らしをつなぐ営み」として表現されていました。
この言葉からは、野生動物との関係を一方的なものではなく、相互的なものとして捉える玉木さんの視点が感じられます。

また、玉木さんは「ハンター個人だけの責任では済まされない」「制度・保険・環境整備も伴わないと続かない」とも語っています。
猟友会の活動を持続可能なものにするためには、社会全体での理解と支援が必要だという認識を持っているんですね。
札幌市は北海道猟友会・札幌支部と業務委託契約を結び、それに基づいて防除隊が出動する。昨年度の委託料は銃弾代や保険料などで193万7100円。出動したハンターには出動費が支払われる。
「出動費の額面は明かせませんが、他の地域と比べて多い金額をいただいていると思います」(玉木さん)
引用:AERA
こうした発言からは、玉木さんが単なる実務者ではなく、制度や仕組みまで考える視野の広さを持っていることが分かります。
地域の安全を守るという責任感と、野生動物との共存という理想を両立させようとする姿勢が、玉木さんの活動の特徴だと言えるでしょう。
お茶と猟友会活動に共通する玉木康雄の思い

一見まったく異なる二つの活動ですが、玉木さんの中でどのようにつながっているのでしょうか?
玉木康雄さんの活動には「地域と自然をつなぐ」「暮らしを守る」という共通の理念が貫かれています。
「根を張る」文化と「動く」野生の両立
お茶という営みは、静かで穏やかな時間を作り出します。
気持ちを鎮め、日々を丁寧に味わう時間。
一方で、猟や防除という活動は、山に入り、動物と向き合い、緊張と責任を伴う動的な時間です。
玉木さんは、この二つを別々のものとしてではなく、自身の中で「暮らしを守る」「地域と自然をつなぐ」という共通の理念で繋げているように見えます。
「早く眠りたい時は低温のお湯で飲むといいですよ」。札幌市中央区南1東1にある日本茶専門店「玉木商店玉翠(ぎょくすい)園」で4月、社長の玉木康雄さん(61)はフィリピン人観光客2人にお茶の入れ方を実演してみせた。
引用:北海道新聞
お茶を淹れる時間は「待つ」営み、野生動物との共存問題に関わる時は「動く」営み。
どちらも「気づき」「ケア」「関係づくり」が根底にあるんですね。
この視点は、現代社会で忘れられがちな「丁寧に生きる」という価値観を思い出させてくれます。
責任と共有の精神

玉木さんの活動には、「孤立して活動するのではなく、支え合い・つながっていく」姿勢が貫かれています。
茶業の世界では「お茶をただ売る」のではなく、「淹れ方・成分・文化を伝える」「お客様と共に考える」姿勢を持っています。
猟友会の活動でも「ハンター個人だけの責任では済まされない」と語り、制度や環境整備の必要性を訴えています。
どちらの世界でも、玉木さんは「一人で完結する」のではなく「みんなで考え、つながっていく」ことを大切にしているんですね。
この姿勢は、地域コミュニティが希薄になりがちな現代において、とても重要な視点だと感じます。
日常と地域をつなぐ営み

玉木さんは、お茶を通じて「毎日飲むもの」「暮らしの中の小さな豊かさ」を大切にする一方、猟・防除活動を通じて「地域の安心」「人と自然の対話」を考えています。
地域の農産物・暮らし・自然環境が揺らいでいる今、この「日常と地域」をつなぐ営みは、非常に重みを持っているように感じられます。
玉木さんの活動は、「日々を丁寧に生きる」ことと「地域と自然と向き合う」ことが、実は深くつながっているということを教えてくれるんですね。
お茶という文化と猟友会という活動、どちらも玉木さんにとっては「地域を守り、つなぐ」ための大切な営みなのでしょう。
その姿勢からは、地域への深い愛情と責任感が感じられますね。
まとめ
玉木康雄さんは、昭和8年創業の老舗日本茶専門店・玉翠園の代表取締役として、日本茶文化の伝承に尽力されています。
日本茶インストラクター協会にも所属し、茶の抽出理論や健康科学分野の講師も務めるほど、専門的な知識をお持ちの方です。
一方で、北海道猟友会やヒグマ防除隊の一員として、地域の安全と野生動物との共存のために活動もされています。
猟友会の活動を「山・森・人・暮らしをつなぐ営み」として捉え、制度や環境整備の必要性も訴えているんですね。
お茶という静かな営みと、猟・防除という動的な営み。
一見異なる二つの活動ですが、玉木さんの中では「地域と自然をつなぐ」「暮らしを守る」という共通の理念で繋がっています。
日々を丁寧に生きることと、地域と自然と向き合うことが深くつながっているということを、玉木さんの活動は教えてくれます。
地域への深い愛情と責任感を持って活動される玉木さんの姿は、多くの人にとって学びとなるのではないでしょうか。
どうもありがとうございました。

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