数々の有名映画の翻訳を担当し海外の俳優とも交流のある有名翻訳家の戸田奈津子さん。
長年ハリウッド映画の字幕翻訳で知られる戸田奈津子さんが、なぜ今回はただの「観客」として扱われたのでしょうか?また、トムクルーズ作品の翻訳を手がけてきた彼女の功績は改めてどれほどのものなのでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 戸田奈津子さんがドジャース観戦で一般人扱いされた経緯
- 翻訳家としての戸田奈津子さんの実績とトムクルーズ作品との関わり
主にこの2つに迫っていきます。
戸田奈津子さんといえば、日本の映画字幕翻訳の第一人者として長年活躍されてきた方です。特にハリウッド映画の翻訳では数多くの名作に携わり、トムクルーズ主演作品の多くも彼女の翻訳によって日本の観客に届けられてきました。
ぜひ最後まで読んでいってください!
それでは、早速本題に入っていきましょう!
戸田奈津子さんがドジャース観戦で一般人扱い?

なぜ日本を代表する有名翻訳家の戸田奈津子さんが、テレビ中継でただの観客として扱われてしまったというのはどういうことなのでしょうか?
先日のドジャース戦の中継で、カメラに映った戸田奈津子さんが「一般観客」として紹介されていたのです。
#戸田奈津子さん、言わずと知れた映画字幕翻訳家、通訳者です
— マリア (@maria_minato_ku) March 20, 2025
通訳では海外スターからの指名も
一時期 意訳・誤訳が多いとバカなクレームを入れた人がいましたが、限られた字数の中、口の動きにも合わせる訳が最高の映画字幕なのです
報道関係者なら名前と顔ぐらいは覚えておくべき人#news23 #TBS pic.twitter.com/e9QatzzPwR
戸田奈津子さんは日本で最も有名な映画字幕翻訳家の一人であり、数多くのハリウッド映画の日本語訳を手がけてきた功労者です。彼女の手による訳は「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」シリーズなど、名作と呼ばれる映画の多くに使用されています。
戸田奈津子が翻訳した主な映画には以下のようなものがありますが、そのほとんどが映画ファンでなくても知っているような名作ばかりです!
『E.T.』
『レインマン』
『タイタニック』
『ミッション:インポッシブル』
『トップガン マーヴェリック』
『インディ・ジョーンズ』
『スター・ウォーズ(新3部作)』
そんな彼女が単なる「観客の一人」として紹介されたことに、SNS上では驚きの声が広がりました。

多くの映画ファンにとって戸田奈津子さんの名前は映画の楽しみとともにあるもので、彼女の翻訳があってこそ海外映画の魅力が日本に伝わってきたと言っても過言ではありません。
そのため、今回の「一般人扱い」は映画ファンの間で話題となり、改めて彼女の功績を見直すきっかけにもなっています。
この出来事がむしろ彼女の偉大さを再認識させるきっかけになったのではないかと思います。
翻訳家としての功績とトムクルーズ作品との深い関わり

長年の翻訳家として戸田奈津子さんはどれほどトムクルーズ作品と関わってきたのでしょうか?
戸田奈津子さんはトムクルーズ主演作品の多くを担当し、彼の演技を日本語で表現する重要な役割を果たしてきました。
トムクルーズの代表作「トップガン」「ミッション:インポッシブル」シリーズなど、日本で人気を博した作品の多くに戸田奈津子さんの訳が使われています。特に「愛しているよ、マーヴェリック」「イケメン!」などの印象的なセリフは、彼女の訳によって日本の映画ファンの心に残りました。

戸田奈津子さんは海外映画1500本以上の映画翻訳に携わったとされています!
その中でもトムクルーズ作品は特別な位置を占めていて、彼の演技の微妙なニュアンスを日本語で表現することに心血を注いできました。時には「意訳」と呼ばれる自由な訳し方で批判を受けることもありましたが、それも映画の魅力を最大限に伝えるための彼女なりの努力だったと言えるでしょう。
「コロナ禍前にできあがっていたのに、劇場が閉鎖されて、2年間ずっと寝かされていたんです。その間、配信による公開の話も持ち上がりましたが、主演でプロデュースも手がけるトム・クルーズは『この映画は大画面でやるべきだ』と頑として譲らなかった。で、開けたらこのヒットでしょ? 何がうれしいって、彼の映画に対する情熱が報われたことがいちばんうれしいんです」
引用:通訳翻訳
トムクルーズさんの意図を理解し尊重をする素晴らしい心の持ち無視だからこそ、圧倒的な信頼を得ているのだと思います。しかし戸田さんは2022年86歳のときに翻訳家を引退しました。

戸田さんの凄いのは、翻訳家を辞めるとニュースが海外にも伝わり、トム・クルーズさんが自宅に「困る」という電話をしてきたということです。このことからも彼女の翻訳家としての仕事の力量の素晴らしが伺えますし、このような関係性だからこそ、他の誰でもなく戸田さんが選ばれる理由なのだと思い感動しました!

トム・クルーズさんの魅力が日本で長年愛され続けているのは、戸田奈津子さんの翻訳あってこそだと感じます。
まとめ
戸田奈津子さんがドジャース観戦中に「一般観客」として報道されたことは、皮肉にも彼女の功績を再認識するきっかけとなりました。日本を代表する映画字幕翻訳家として、1500本以上もの作品に携わってきた彼女の存在なしには、私たちが楽しんできた海外映画の多くは別の形になっていたかもしれません。
特にトムクルーズ作品との関わりは深く、「トップガン」や「ミッション:インポッシブル」シリーズなど数々の名作の日本語訳を担当。彼女の訳したセリフは日本の映画文化の一部となり、多くの人々に愛されています。
今後は戸田奈津子さんが翻訳をすることはありませんが、これまで翻訳をした、海外の名作映画を楽しめることに感謝したいと思います!
どうもありがとうございました。
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